知的資産経営報告書の作成支援
知的資産経営報告書の作成手法
中小零細企業とかですと、特許権などの権利化された強みは少ないと思います。
それよりも、技術やノウハウだったり、ネットワークだったり、培った信用であったり、
さらにそれを得るための工夫であったり、目に見えない資産こそがその強みだったりします。
そういった強みを、客観的判断ができるような数値(KPI)を探し出し、
知的資産経営報告書にまとめ、企業の価値を正しく判断してもらえるようにしていきます。
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KPI:key performance indicator=重要業績評価指標
定性的な知的資産を、定量的評価した数値
直接的な数値がなければ、代替指標として掲げる
例:顧客満足度→リピート率やクレーム率など
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知的資産経営報告書を開示することによって、販路拡大・人材確保・顧客アピール などさまざまな利用法があります。
そこで、その手法を簡単に言いますと、
1.企業(経営者自身)のストーリーを聞く
2.商品(サービス)について聞く
3.売れている元となる技術・ノウハウ・ネットワークを聞く
4.3.の元となるマネジメント(努力や工夫)を聞く
5.なぜそんな努力や工夫をするのかという理念を聞く
となります。
つまり、どんな知的資産があり、どのように生み出されているのか、
売れている原因を探るようにしてその事業活動を遡るように見ていき、
ストーリーとしてつなげていくわけです。
企業の一連の事業活動が、
・会社の基本となる経営理念や方針のもと、
・会社の内外の体制整備に向けたマネジメントを経て、
・技術・ノウハウやネットワークを構築することで、
・高い性能やシェアの商品・サービスを提供し、
・その結果が業績に表れる
と言う流れになっています。
これを下図のように4つのセグメントに分類して、知的資産を動的な価値を事業活動の流れに沿ってとらえることで、
知的資産と業績の関係が明らかになります。このとらえ方を「セグメント分析」と言います。
これをいきなり「理念」から見ていくと、強みを見落としがちになります。そこで、
≪理念→マネジメント→技術・ノウハウ→商品・サービス≫という事業活動の流れを
遡って見ていくことで、分析していくわけです。
さらに、4つのセグメントがストーリーとして繋がっていることに注意して分析をします。
以上のことを踏まえて、各セグメントの内容を簡単に説明します。
「商品・サービス」は、商品の特徴や内容などです。
「技術・ノウハウ・ネットワーク」は、その特徴がある理由や売れる原因、
背景にある技術などです。つまり、現在結果としてある「○○力」です。
たとえば、販売力だったり技術力だったり、取引先との関係などです。
「マネジメント」は、「技術・ノウハウ・ネットワーク」の「○○力」を得るための工夫や取組み、努力です。
例えば、研修制度だったり、販路開拓のための取組みなどです。
「経営理念」は、そういった工夫や努力の源泉の考えです。
ここでまず「商品・サービス」を下記の4つのタイプに分けて考えます。
・タイプT・・・売上高=高い、特異性(模倣困難性)=高い
・タイプU・・・売上高=高い、特異性(模倣困難性)=弱い
・タイプV・・・売上高=低い、特異性(模倣困難性)=高い
・タイプW・・・売上高=低い、特異性(模倣困難性)=弱い
これを「商品分析法」と言います。それを表にしたものが下図です。
| タイプT | タイプU | タイプV | タイプW |
| 商品・サービスの名称・内容 | 商品・サービスの名称・内容 | 商品・サービスの名称・内容 | 商品・サービスの名称・内容 |
| 特異性 | 特異性 | ||
| 特異性がある理由 (特異性の原因) |
売れる理由 (売れる原因) |
特異性がある理由 (特異性の原因) |
商品の存在理由 |
| 特異性原因を得るための工夫 | 売れる原因を得る・活用するための工夫 | 特異性原因を得るための工夫 | 商品としての意義を見出した理由 |
この表から、
「赤字」がセグメント表の「商品・サービス」の項目に入り、
「青字」がセグメント表の「技術・ノウハウ・ネットワーク」の項目に入り、
「緑字」がセグメント表の「マネジメント」の項目に入ります。
このようにしてヒヤリングを通じて分析をしていき、
a. 商品分析表
b. 商品分析表から抽出したセグメント表
c. KPI表
d. セグメント表に「KPI」を加えた「価値創造ストーリー表」
e. 「価値創造ストーリー表」のそれぞれの項目の詳細な「個別シート」
を作成し、さらに、明らかになった「知的資産」をどのように活用して業績を上げていくかなどの「経営戦略」も盛り込んで、
「知的資産経営報告書」を作っていきます。
そしてその「知的資産経営報告書」内容は、
1.社長から皆様へ
2.経営理念
3.経営理念と企業行動のイメージ図
4.事業沿革
5.マネジメント
6.技術・ノウハウ
7.製品・サービス
8.今後の事業戦略
9.会社概要
10.セグメント分析シート
11.あとがき
というような感じになります。
ちなみに、セグメント表と個別シートからそのまま落としやすい形になっています。
(特に、上記2.5.6.7.10.)
中森孝文氏著「無形の強みの活かし方」より
著者許諾の上、一部引用又は加筆修正
知的資産経営報告書作成のスケジュール
当事務所では、「知的資産経営報告書」の作成までに、6回ほどのヒヤリングを行います。
また、1回のヒヤリングにつき、約2〜3時間程度のお時間を頂戴いたします。(目安です。)
期間としては、3〜6ヶ月程度となります。(スケジュール・内容等により異なる。)
なお、ヒヤリングにつきましては、当事務所のパートナーと共に、通常2人で行います。
当事務所のパートナー紹介⇒ 谷田良樹行政書士事務所
以下に、おおまかな流れを示します。
| ヒヤリング内容 | |
| 1 | 御社の業績、事業・製品/サービスの概要や、創業期から現在までの沿革などをお聞きするとともに、知的資産経営報告書を作成する目的を定めます。 |
| 2 | 御社の事業や製品/サービスを生み出す「こだわり」・「努力・工夫」やそれらを行う理由、顧客に選ばれる理由やその背景の取り組み等について深くお聞きしていきます。ここに目に見えない「知的資産」があります。 |
| 3 | 1〜2回目を踏まえて、強み・取り組みといった知的資産が、どのように顧客価値や業績に繋がっているのか、ストーリー立てて考えていきます。(価値創造ストーリーの検証) |
| 4 | これまでに明らかになった強み・取り組みといった知的資産、それらの繋がりを示す価値創造ストーリーをもとに、顧客への提供価値・コンセプト・理念が何かを考えていきます。 |
| 5 | 御社の経営課題の解決や目標達成に向けて、明らかになった強み・取り組みといった知的資産をどのように活用・強化するかを考えていきます。 |
| 6 | これまでの確認や知的資産経営報告書の内容の最終確認を行います。 |
| 終了 | 冊子版とデータ版の「知的資産経営報告書」を納品させて頂きます。 ・経済産業省への開示、取引先・金融機関等に対して外部発信 ・事業承継、従業員との共有等の内部マネジメントツール(外部に非公開) など |
上記の流れはあくまでも一例で、会社の状況、参加される方や人数等により異なります。
例えば、以下のような進め方があります。
- 経営者様のみとのヒヤリング
- 経営者様と後継者様を交えてのヒヤリング
※特に、親子間であれば、第三者を通じて意思の疎通が図ることができます
※これまでの経験上、経営における親子間の会話が少なく、この効果が非常に大きい - 経営者様・従業員様を交えてのヒヤリング
※従業員が気を付けていることなど、経営者様でも気付かない強みの掘り起しなど - 経営者様と従業員様を別個にヒヤリング
※経営者様と同席では話せないことなどもお聞きすることができます
ヒヤリングのイメージ(コーチング的手法)
ヒヤリングの仕方としては、「コーチング」的な方法になります。
提案や情報提供、アドバイス等あるものの、「指導・教える」というようなスタンスではなく、
ヒヤリングの中で経営者様が気付きを得て、自社に合った問題解決の方法を探っていくというイメージです。
図で表すと以下のような感じになります。
また、お聞きする内容、手順を簡単に図式化すると以下のようになります。
過去の経験(接客・セールス)で培ったコミュニケーションノウハウでコーチング的ヒヤリングを行うことで、
経営者様がより多くの気付きを得ることができるようにしていきます。
(過去の経験については、プロフィールをご参照下さい。)
【ヒヤリングの現場風景】
知的資産経営報告書 作成事例
下記の事例はすでに公開されている事例又は認証制度のある府県での認証事例です。
(※認証・・・現在は、全国でも京都府知事による「知恵の経営」評価・認証のみ)
この他に、非公開事例も含め約30社の支援事例がございます。(平成24年3月末現在)
※ 経済産業省の「知的資産経営ポータル」や近畿経済産業局等でも開示されております。
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